2006年05月12日

おいしいミートパイ

さて、Grobbに住んでいる"シミだらけの"ラスロック(Rasrok the Blotched)に話を聞いてみます。

やあ、シミだらけのラスロック。

やあ、あんた。何が欲しいだ?お前は英雄に話しかけているんだぜ。俺はそりゃあたくさんの奴らに悪夢ってやつを与えてやったんだ。そんで、カジック・シュールは嬉しがっておれを英雄の王国に連れてってくれたのさ。おれは長い間そこに住んでたんだが、今はまたここに戻ってきたんだ。俺の仕事ってのが、神様の御眼鏡に適うやつへ報酬を与えることなのさ。

悪夢って何?

これは長い話なんだがな、俺のためにも話すのは好きさ。トロールってのは素晴らしいコックなんだ。もちろん、本当に良いものを作るにはふさわしい材料が必要だがな。俺はいつもハイエルフってのが一番の好みなんだ。だから、俺はやつらが住んでいるFaydwerってところに行ったのさ。でもな、捕まえるのが大変だし、逃げるし、そんでもって、やつらの仲間が戻ってきて俺を殺そうとしやがった。最悪だ。

ハイエルフについて教えてくれ。

あぁ、いいぜ。やつらの味はまったくもって最高だ。思うに、やつらはすげぇたくさんの野菜なんかを食ってるからだぜ。だから、ウサギのような味になるのさ。とにかく、俺は一人のエルフを、一人きりだぜ、見かけたんだ。だから、追っかけてうまく殺したのさ。でもな、そりゃあ、ハイエルフじゃなかったんだ。そいつはハイエルフに化けることができる指輪を持ったダークエルフだったのさ。とりあえず、おれはそいつを食ったんだが、筋張っていた。

その指輪はどうしたんだい?

あぁ、指輪は俺が拾って、ハイエルフに化けるために使ったのさ。俺は、やつらを捕まえるいい方法だと思ったんで、やつらの村の周りを歩いて、その間中、やつらの味の事を考えていたよ。でもな、一つ問題があった。俺はやつらにそっくりになったっていうのに、町から離れて俺についてこようとしないんだ。

何が問題だったんだ?

その問題ってのが、やつらがおかしな発音で話すことだったんだ。俺がやつらと話すとき、やつらは俺を変な目で見ていた。それは、俺のしゃべり方にあったんだ。ある夜、店から出てくる頭の良さそうなやつを見つけたんで、捕まえたんだ。でも、食ったりしなかったぜ。俺はそいつを、俺が住んでいる洞窟に連れて行ったんだ。そして、指輪をはめたまま、ほかのエルフと同じようにしゃべれるように教えて欲しいとそいつに言ったんだ。そんで、習い終えたら、俺はやつに自由にすると言ったっけ。

洞窟で?

やつは俺にエルフのしゃべり方を教えてくれたぜ。2~3ヶ月かかったが、俺は覚えたんだ。結局、俺はハイエルフの肉が欲しかったから、努力する価値があると思ってね。やつは俺にほかのエルフのような話し方をうまく教えてくれたと思うぜ。どうやって話すか見せてやろうか?

是非、見せてくれ。

こうやるんだ。
「皆さんごきげんよう。皆さんご存知のように、今日は良い日ですね。私のところの品を見ていってくださいませんか?多分、皆さんには、塩を効かせたミートパイに興味を持っていただけると思いますよ」
こんな具合さ、やつら間抜けだぜ。俺はこれで十分だと思ったんだが、やつはまだ俺にびくびくしやがるんだ。で、次に俺はカジック・シュールに寵愛されるようなことを始めたんだ。

何を始めたって?

このおかしな話し方を教えてくれたそいつを食っちまったあと、そいつんちに行って、全財産を貰っちまったんだ。そいつにはもう必要ねえしな。その金で、俺はKelethinの近くに小さな店を買ったんだ。昼間は商品を売って、夜はハイエルフのあとをこっそりつけて行った。そいつを捕まえるのは簡単だったぜ。周りに人はいねぇし、その時間たいていのやつらは飲んでいたからな。

ケレシンの近くの店だって?

その小さな店で大もうけしたさ、エルフを材料にして作ったミートパイを売りまくってな。人間やドワーフのようなやつらも俺の店にミートパイを買いに来たぜ。みんな、俺のミートパイが大好きだった。そして、いつも「良い日だった」。量を増やした俺の店には、そりゃあたくさんのやつらが買いに来たもんだ。トロールの作った料理は最高の料理だからな。おっと、もちろんやつらは俺のことをハイエルフだと思っていたけどな。

どうやって量を増やしたんだ?

そう、やつらの注文に応えるために俺にはもっとたくさんの肉が必要だったんだ。でもすぐに、やつらはエルフが行方不明になっているのに気がつき、心配し始めた。Felwitheの通りは本当に誰も見かけなくなっちまった。間抜けなエルフどもはミストムーア城(Castle Mistmoore)の吸血鬼が攫っていると考えていたな。とにかく、量が減っちまったから、ウッドエルフや人間やドワーフを混ぜることにしたんだ。でもよ、それでも十分じゃなかったんだ。

十分じゃなかった?

新鮮な肉はいつも品切れだったんだが、俺はいい考えを思いついた。遅くまで店を開けて、肉を来させりゃいいとね!これで、俺は狩をする時間を減らせるし、料理する時間を増やせるわけだ。しばらくの間はうまくいってたぜ。でもよ、ある夜、悪いことが起きたんだ。

悪いことが起きた?

夜遅くに一人のドワーフが千鳥足で店に入ってきたんだ。やつは本当に酔っ払っていて、リキュール入りのピリッとした味のパイを加えられると思ったよ。で、やつが向こうを向いたときにでっかい肉切り包丁をやつの醜い頭に振り落とした。でもよ、やつの首の周りの硬い何かに当たって折れちまったのさ。やつの首には鉄の首輪がはまってたんだ。もちろん、やつは金切り声を上げやがった。

鉄の首輪?

そうだ。何人かの間抜けなやつらが吸血鬼に首を噛まれないようにでっかい鉄の首輪をつけ始めたんだよ。やつの馬鹿でかいうなり声を止めようとして、やつの頭を押さえつけた。でもよ、ドワーフは思ったより頑丈らしい。やつは俺の指を噛み切りやがった。そして、変身の指輪も取れちまったんだ。で、そのドワーフは俺がトロールであることを知って、叫び声を上げやがった。そして、俺の店に向かってくる声が聞こえ始めた。

何の声が聞こえてきた?

そのドワーフの叫び声で多くの注意を引き寄せたよ。結構な数の連中が俺のところまで走ってきた。やつらはトロールが好きじゃなかったから、かなり怒り狂っていたぜ。だから俺は逃げることにしたんだ。でもよ、やつらのウィザードやドルイドやマジシャンどもが俺をいい具合に焼きやがったんだ。それが俺がシミだらけになっちまった理由さ。
次に起こったことは最高のことだ。カジック・シュールも本当に満足していたぜ。

次に起こったこと?

俺がトロールだって知られる前は、俺はかなりの有名人だったんだ。俺が作るパイについてはFaydwerのみんなが知ってたし、ほとんどのやつらはそのミートパイが大好きだったのさ。でも、俺が逃げたあと、店を捜索して、行方不明になったやつらの首が見つかったんだ。ついに、行方不明のやつらが大好きだったパイの中にいたことを知ったのさ。これは本当に面白いことで、カジック・シュールに目を掛けてもらうことになったんだ。

面白いこと?

その日、すべてが明らかにされたときから、自分らが自分らの友達を食っていたことはあっという間に広まったぜ。やつら全員、ひどいショックを受けていた。何人かは何週間も眠れなかったし、多くのやつらは長い間、何も食えなかったみたいだしな。やつらエルフは長生きだから、まだこのことを覚えているし、まだ悪夢を見ているんだよ。そしてまだ食べることを怖がっている。これが俺が起こしたすべての恐怖さ。
カジック・シュールは本当に満足していたんで、俺をこの世界から引き取ってくれたんだ。俺の伝説はやつらエルフの中で静かに語られているのさ。

伝説だって?

そうさ。やつらは子供のエルフにこういっているんだ…もし悪い子でいたならロスラックにパイにされて食べられてしまうよ、ってな。中にはそれが怖がりのただの言い伝えに過ぎないって考えているやつもいるけどな。でもな、それが本当の話かどうかなんてどっちでもいいんだよ。やつらはこの話でカジック・シュールに恐怖と云う名の糧を与え続けているんだからな。ヘッ。俺はうまいパイを食べることがどれほどのことか知らないけどな、とにかく、エルフや一緒にいるほかのやつらはかなり間抜けってことさ。

参照・原文: Rasrok The Blotched (Illia's EverQuest Bestiaryより)

Posted by Ikuyiron at 17:33 | Comments (0) | TrackBack